ママデザイナー

【商品名】人生で一度だけ2度見したネーミング

昔、広告代理店に勤めていたのもあって商品のネーミングやアイキャッチなどを見るのが好きです。

この案が出た時、気持ちよかっただろうな〜とか、ここ(商品棚)へ至るまでの苦労を想像して、しみじみ見ています。


おしゃれだな〜
とか
センスあるな〜

と思って目を引くものはたくさんあるけれど、


ほんまに面白くて、
軽く吹き出して2度見したのは、
これだけです



関西のおばちゃんが、二度見しました。


株式会社シマヤさんの公式サイトからお借りしました

これ「だしてんねん」です。
株式会社シマヤさんの出汁パックです。


ネーミングに関して、非の打ち所がないと思います。もちろん商品自体も満足度が高いです。美味しくて、とにかく便利です。


まじで、スーパーの初見からリピーターになった神商品です。

商品のネーミングは重要

同じような商品でも、売り上げに差がつくもの。個性的なネーミングで目を引きながらも、

「わかりやすいもの」

これが、本当に大事だと思います。

ネーミングについて、語れるほどの実績はないので恐縮です。


私が消費者として体験した、ネーミングの威力についてお話しさせてください。

「だしてんねん」が最強


私は日頃スーパーに通う主婦です。日常品の中でも、面白いなと思ったのが


冒頭で紹介した「だしてんねん」です。

こちらは、出汁パックです。

てんねん=天然から想像される通り、無添加の出汁パックです。

このネーミングが、私の中では最強です。

理由は、

おもしろいからです。


おもしろい商品名

おもしろい商品名って他にありますか?

「よく考えられてるな」じゃなくて



「え?」



と、二度見するネーミング。
あんまりなくないですか??


何が、おもしろいのかを詳しく説明すると、


「だしてんねん」って、
若干キレ気味の発音になりませんか??



商品棚にある無数の商品のパッケージ、

その中で、初見目についたのがこれ。


「だしてんねん」


ネーミングを見た瞬間に、

「だしてんねん!(怒)」



一発で脳内再生されました。



(出汁がやさぐれながら、そう言っているようなイメージも容易に浮かびました)

それで、二度見してしまいました。

「なんでキレてるねん(笑)」

というツッコミを心の中で入れながら。




パッケージを手にとってきちんと見たところ、自分の探している「無添加」の「出汁パック」という商品であることがわかり、おもしろいからカゴに入れちゃいました


その後、赤ちゃん用の離乳食に大活躍。出汁をとる楽しみを覚えて、リピーターになったのです。(まじです)

※誰も見ていないような記事ですが、これが、開発された方やネーミングをつけた方の意思に反するものであったり、商品に悪い印象がつくならば、即消去させてください。

ネーミングの奥にあるもの

今回、この「だしてんねん」には個人的に印象深いエピソードがあったので紹介しました。


それだけではなく、自分がデザインをするときにも理想として掲げています。



というのも、このネーミングは、


文字が人を動かしているんです。


①目を引く→(二度見)→②手に取る→(よく見る)→③購入



という感じに、物の見事に動かされました。これは私が身をもって体験したことです。

具体的に説明します



当時私は、赤ちゃんのための「無添加の出汁」を求めて、見慣れない出汁関連の商品棚の前にいました。

  1. インパクトのあるネーミングを発見!二度見しました。
  2. おもしろいのでつい、商品を手に取りました。
  3. 商品の特徴を知って、購入しました!

この流れはまさに黄金ルートのように思います。

これは、特に私のような商品のアピール、店頭の販促物をデザインしているものにとって、理想だと思っています。

大事にしたいのは「わかりやすさ」


「だしてんねん」が出汁の商品であることは、
わかりやすいですよね。


さらに「てんねん」というのも「天然」「無添加」「体に良さそう」というイメージが生まれやすいです。



デザインにおいてもやはり大事なのは


「わかりやすい」


ということ。

日常品なんかスーパーはもので溢れているし、一瞬が勝負。



わかりやすいことはマストの条件だと思います。

「だしてんねん」が刺さった当時の私は、
出汁の商品、無添加のものを探していました。
↓↓↓↓↓
求めていた「出汁」「天然(無添加)」を一瞬で提示していたので、本当に購入しました。



これだけ。

実にわかりやすい!

もう一つは「親しみやすさ」

それから「だしてんねん」には親しみやすさがあります。


我々関西人なら、絶対に脳内で再生してしまう、不思議な耳馴染みの良さがあります。




この際、天然(無添加)アピールを忘れて音だけで検討したとします。


「だしてまっせ」とか
「だしやよってに」だと

インパクトが薄いんです。

キレ気味に聞こえる「だしてんねん」に味を感じるんです。


(出汁だけに♪てへ)


私は怒っているように想像しましたが、


もしかしら誇らしげな「だしてんねん」とか優しげな「だしてんねん」、強がっている「だしてんねん」というのも可能性があります。


この場合も全て、なぜか、


お笑いの舞台で発せられるようなコミカルさが残るのです。


何かを「出してる」ことに関して主張するシーンってツッコミとか、照れ隠しとか、何かおもしろいシーンが多いように思います。そういう風土で育ってきたからかもしれませんが・・・。


とにかく、この親しみやすさが心情に語りかけてくるのは間違いないと思います。


クスッと笑ってしまったら、この話を他の人にもしたろ♪って思ってしまう関西人。

まとめ

「わかりやすい」こと「親しみやすい」ことは、ネーミングでとても大切なことだと身をもって感じました。


文字には、人を動かす力があります!!


デザインでも同じように、人を動かして見たいものです。


以上。
人生で一度だけ二度見した商品名は「だしてんねん」でした!



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