むかしむかし、おじいさんとおばあさんが竹林の中でキラキラ輝く1本の竹を見つけました。
その竹の中には、かぐや姫がちょこんと座っていました。大人になったかぐや姫はとても美しく、たくさんの人がかぐや姫と結婚したいと思いました。そこでかぐや姫は、結婚を申し込んできた人たちにとても難しい試練を出しました。不死の薬や、龍の首飾り、火鼠の毛皮といった誰も見たことのない宝物を持ってくるように言いました。結婚を申し込んだ人の中には、宝物が見つからずニセモノを持ってきてごまかそうとした人もいました。結局、かぐや姫の出した試練をクリアできる人はいませんでした。最後に、かぐや姫はおじいさんとおばあさんに「私は月からきました」と、本当のことを話しました。すると、かぐや姫を連れて帰ろうと月からお迎えがきました。かぐや姫は、今まで一緒に過ごした家族と悲しい別れをして、月に帰って行きました。
【読み聞かせ目安時間:約2分】
ざっくり内容を理解して、ベッドタイムにお話してもいいね〜
音声はこちらからどうぞ!
【保護者向け まとめ】かぐや姫の要約
ざっくりとしたあらすじと教訓など「これだけ押さえておけば!」という内容をまとめてみました。
「かぐや姫」は竹取物語からの昔話で、一本の輝く竹の中から生まれた美しい女性、かぐや姫の物語です。彼女は多くの貴族や皇帝から求婚されますが、誰も彼女の条件を満たすことができません。結局、かぐや姫は月の国の自分の本当の家族とともに帰ることを決め、地上の家族と悲しい別れをします。この話は、出生の秘密と別離の悲しみ、そして真の帰属の探求を描いています。
「かぐや姫」の物語は、日本の古典文学作品「竹取物語」に収録されています。
この物語は日本で最も古い説話集の一つで、平安時代に成立したとされています。具体的には、10世紀の終わりごろに書かれたと考え
られており、作者は不明です。
「かぐや姫」のクイズと回答
物語の最後にクイズに挑戦してみてね!
【もんだい】
かぐや姫が求婚者たちに出した試練は、だれも見たことのないだれもとても難しかったと思いますか?かぐや姫が本当に求めていたものについて、考えてみましょう。
回答するときにおさえておきたいポイントはこちら
- かぐや姫は求婚者たちが真実の愛や理解を持っているかを試したかった
- 彼女が本当に求めていたのは、彼女の本当の出自や帰属感を理解し受け入れてくれる人物だった
私は「真実の愛」に反応してしまう、ディズニープリンセス好きの子を持つ親です!
【もっと想像力】かぐや姫の出した試練って具体的にどんなの?
かぐや姫が求婚者たちに出した試練は、非常に困難なものでしたよね。
以下、試練とされている一例です。
- 不死の薬を持ってくること - かぐや姫は求婚者の一人に、不老不死の薬を探して持ってくることを求めました。この試練は、存在しないものを探すという不可能な命題でした。
- 竜の首飾りを持ってくること - 別の求婚者には、海の神である竜の首から取った首飾りを持ってくることを求められました。これもまた、非常に危険で困難な試練です。
- 火鼠の皮を持ってくること - 火に焼かれても焼けない伝説の火鼠の皮を持ってくることが求められました。これも伝説上のものを探すという非現実的な命令でした。
これらの試練は、実際には達成不可能であり、かぐや姫が求婚者たちの愛や誠実さを試すため、または彼女と結婚することを避けるために設けられたものでした。
「かぐや姫」まとめ・小学校受験への応用
「竹取物語」をはじめとした昔話はただの楽しい物語ではなく、子供たちの思考力、表現力を高め、受験に必要なスキルを育成するための有効なツールでもあります。親子で一緒に親しむことで、子供の言語能力だけでなく、道徳的な考え方や文化的な理解も深めることができるのではないでしょうか。
小学校受験では、読解力や語彙力、情報の理解と再構成能力が求められます。物語の構造を理解し、重要な情報を抽出する練習が必要になります。物語に登場する多様なキャラクターをイメージすることで、人間性や倫理について多角的に考える機会となるようです。